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[160595] 夢の舞台

詩人:ひこ星



幼稚園の頃の私の夢

「甲子園に出ること」


幼稚園の先生は困った顔をして私にこう言った。

「女の子はね甲子園には出られないんだよ」

私はショックでわんわん泣いた。



夏休み、甲子園をテレビで見ながら私はまた泣いた。

その時アイツが声をかけてくれた。

「泣くなよ、俺が甲子園にお前をつれてく」


私と彼は高校三年になった。

惜しかった

あと一歩だった。

でもその一歩は大きかったと彼は言う。

彼は泣きながら

「ごめん」そう言った

私はこう言った

「いい夢見せてもらった、ありがと」

私たちが行きたくても

行くことのできなかった夢の舞台

今年も輝いていた

来年も、再来年もずっと輝き続けるであろう

甲子園

2010/09/20 (Mon)
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