ホーム > 詩人の部屋 > 尻尾まであんこが詰まってるたい焼きの部屋 > 寂しさに灯る明かり > 投票

尻尾まであんこが詰まってるたい焼きの部屋  〜 「寂しさに灯る明かり」への投 票 〜


[195690] 寂しさに灯る明かり

詩人:尻尾まであんこが詰まってるたい焼き


孤独に気づいたその日
僕は人混みにいても
寂しさを拭えなくなった

誰からも愛されず
誰を愛することもない
毎日は生きる意味があるのかな

とりあえず靴を履いたけど
行きたい場所も会いたい人もいない

友や恋人を必要としなくても
人から生まれた僕はどうしようもなく
人並みに寂しくなり悲しくなる
孤独を選んで生きるには
あまりに僕はちっぽけ過ぎる

きれいごとばかり
聞こえてくる
耳を塞いでも
理想ばかりの街

ポケットの中には
しわくちゃの煙草が一本
まるで僕のようだ

父と母が産まれたばかりの
僕に名前をつけて呼んだ日
きっと一生分の幸せをもらった
これ以上何を欲しがるんだろう
あまりに僕は贅沢すぎる

消えかけた街灯の明かりによく似た
寂しさにそっと灯る明かりがひとつ
愛された記憶だけが僕の存在を
認め生きろと言ってくれる。





2019/05/31 (Fri)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -