詩人：松子

上っ面だけこねくり回して

散々文句たれた挙句

無責任な一言を放つ


「やめなさい」
「逃げるな」
「闘え」


自分はゆるぎない幸福を抱えて
しっかりした足場に立って
訳知り顔で人を諭す


当事者だけが
忘れることも
逃げることも
消すこともできない

現実を生きる