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[160683] 暑さも寒さも彼岸まで

詩人:自己満足




俺たちが幼いガキだったころ


そう
まだ世の中のいろはの い も知らない時代


長い間、病に臥せていたお袋が突然自殺した


漁師だった親父は漁に行かなくなり

借金とママ母を家に連れて来て

ママ母はお決まりのように子供に虐待行為を始めた




そうさ


不幸自慢なら

そんじょそこらのヤツにゃ負けねえつもりだが




風鈴の音


雷に怯えて抱きしめてもらったこと


冷や汁



それだけの記憶を残して去ったお袋に

今日は花と線香持って逢いに行こう


そして聞くんだ



子供だった俺たちを残して

自ら命を絶って逃げたことが


心残りじゃなかったですかと







2010/09/23 (Thu)
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