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[104927] この旅は宛など無く

詩人:甘味亭 真朱麻呂


ゆるりと進むこの道
後を追うように君が背中にしがみつく
だらりと過ごす日々
振り返るかのように過去に想い馳せる

立ち止まる場所はたどり着くはずの先から大分距離を保ち
返ってくる言葉はいつも大人達の溜息か舌打ちか

行きたい場所はどこなんだ?
叶えたい夢はどんなものだ?
留まらず次から次へと増える新しい事
わからないことは何なんだ?
理由は? 意義は?
利益は? 意味は?

意味なんて無い
価値なんて知らない
ただ僕はゆるりと進むだけ
進んだ数だけ息をつくだけ
行き方は人それぞれで
生き方も多種多様で
決まりやルールなんてない
最低限の人間らしささえ持ち合わせていれば

ゆるりとゆるりと
季節は流れ流れて
ゆるりとゆるりと
時間を連れ連れて

僕はあるはずもなく見たこともない
桃源郷を探しに旅するよ楽しみながら

食べては寝て食べては寝て肥った牧場の豚になる前に
夢の中でロースハムにされてしまう前に
現実へ戻り戻って
目覚めた瞬間僕は僕でいられること
痛切なるままに心にあふれる幸せの光
深く深く息を吸い
吐き出した瞬間
世界は目の前の窓の外変わり変わっていく
そしてまた僕は少しして歩き出す
宛もない旅の途中で
目に染み入るほどの真っ赤を背にして
僕は心地よく気持ち良く笑顔を空に返す。

2007/07/07 (Sat)
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