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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 「退屈な森」への投 票 〜

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[108492] 退屈な森

詩人:甘味亭 真朱麻呂


巻き戻ることなく
日々は過ぎていく
当たり前のように
今日も日は暮れる

あどけない表情の
まだ小さかった君
恋など知らない僕

誰もがそうであるように
僕も淡い恋をして
部屋に閉じこもりながら
つらい挫折をした

紫色に染まる空
今夜は星がきれい
一等星は見えるか
暗闇に包まれる
少しさびしくなる

ずっと
この窓から
眠れなくて
昔のこととか
そうたとえば
昔の景色だとか
思い浮かべてた

さよならの後には
静寂が待ってるだけ
はじまりの朝には
日向で本を読むだけ

そんな退屈そうで
シンプルな毎日が
実はね好きだった

木々の隙間から眩しく
退屈な森に届く陽の光

そして今日も朝がやってきたのに
やがて夜が訪れて君とさよならさ
そして今日も朝がきたと思ったら
すぐに気づけば夜になっててさあ

その日のうちにやりたかったこと
できないままで夜になっててさあ
僕はいいや明日やろうって
ほろ苦い気持ちで眠ります
眠ります
眠ります
眠ります
退屈な森の中
眠ります
眠ります
眠ります。

2007/08/31 (Fri)
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