詩人:甘味亭 真朱麻呂
君の探してる真実(こたえ)は愛の在処 を見極めてその正体をつかんだときにこそ解るんだ
言いたいけどまた今日も言えずに胸の奥(なか)にもどかしくふるえる心持ちで押し込める僕のこの切なさは嘘じゃないさ 昨日にしたって
絶え間なく繰り返す
積み重ねては気に入らなくて崩すこの傷みにまた悲しみがしみるよ涙になって
心の中にある過去へと辿(たど)る記憶の道を振り返るように過ぎ去った日々を胸に手繰り寄せ思い出していた
月が光を放ち
窓辺腰掛ける僕を照らし出した 暖かくはない冷たい光
世界だっていつでもやさしいばかりじゃ生やさしいうざったい愛と代わりなんかないから
時には厳しさみせてその威厳でわがままになる愚かさを引っ込めるよう住まう奴らに促(うなが)す
いつだって
少し解ってきた
僕だってもう
幼くはないからね
解るからね
解ろうとしさえすれば
大人のよくいうエゴやルールが正しくはなく形だけのすかすかの中身のない根拠さえありはしない見栄だと解るくらいだもの
そんくらい世界は腐りに腐り今にも人間たちの勝手なわがままや怠慢で崩れてきそうなほど
悲しみは少しずつではあるけど世界を浸食しつつある
今はどんな状態(くらい)なのかは全くの皆無だけど
これだけは解るだけの頭はあるし利口さも準備済みさ
それが本当の
みんな信じたくない愛の正体 世界の正体 だとしても僕は悲しまない だってここにある愛には関係ないしぜんぜん外とはつながりも関わりもないし蝕んでくのはエゴや欲望に溺れた人たちの愛のみだから 僕らの愛は無事も無事さ 明日も清く楽しく愛を育て分かち合いいつか花を咲かすの本当の幸せの花を汚れた世界に唯一美しくきれいな花を生むんだよ愛という水をたっぷり注いでね見てごらん遠く僕らが期待してた未来が僕らに手を振り笑うのが見える輝きがゆらゆら揺れて光るよ。