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[93186] 時が経つ切なさに

詩人:甘味亭 真朱麻呂


あの頃の僕の心はガラス玉みたいで
冷ややかでつやつやしていて如何にも若いって感じだった

正しいことも
過ちすらも
無理矢理ではあったけど
素直な心で面倒なことにも打ち込められた
終わりのない冒険心を胸に抱き
一心不乱に青春を謳歌していた
今ではもう遠い昔のこと

時が経つ切なさに
どうしようもないことを知り
叶えられずに終わってしまった
夢も理想も手放さざる負えなくなった限りない挑戦も
今となればもうだいぶ出遅れで涙もでやしない

後はただ
ほろ苦い後悔だけが胸に残り
若かった日の微かな残り香が切なさを際だたせるだけ。

2007/01/09 (Tue)
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