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[125743] すべての音は歌になる

詩人:甘味亭 真朱麻呂

僕が歌えば君もうたう
君が歌うと僕もうたう

そんな風にいつも同じ事を同じ様に考える
そんな小さな不思議に気づけたら良いなあ それにたとえば相手に合わしてでもいいからただ笑えたらなお良いね

なんとなく嘘っぽい風に吹かれて走り始めた真夜中の零時
ふいにさわいだ気流に巻き込まれたら僕は言い訳ばかりいうずるくて性悪な僕になりすますよ
言及するように周りはピーチクパーチクやかましいけど
終わりに近づくにつれ別れのメロディはもういいやとお粗末で冷ややかな扱いをしてくる
迫る終わりがやがて運命の思惑通りになるまえに逃げ込みたいよ
都合のいいほうの味方につくように味方だった人が寝返って元味方になる まったくわがままな人だと思うけど甘くしてしまう僕は罪なのかな?
甘い汁をかかげるほうへ回る それが君 それでも僕が愛した人には変わりないよ
君の中ででしか聞こえないうたがあるんだ 僕の中でしか聞こえない音色もあるように 今その全てが融合してひとつのカタチになる

それはそれは素晴らしい一瞬だけど永遠にも輝く 消えないハーモニー 君の声と僕の声、愛し合う二人がつくり出す小綺麗なだけのアンサンブル
いまはまだ自分はちっぽけな存在だから

完璧とまではいかないけれど それでもとてもすてきなハズさ
遠ざかるさびしさはあとに残る僕になにを残す? 僕の終わる日に愛した人や大事に思う景色さえ消える事に異論はないか?
すべての音はきっと歌になる いつか君にもその意味は分かるだろ?
磯と潮の香りそれは海風、満ちては引いてく波の音、時に荒くなる海鳴りが懐かしい街

涙はそっと風がはこびあの街へも流れてく 続いて行くから大丈夫この街からあの街へ いつも甘い考えばかり心を弱気にさせるね
けれどそれも一種のチャンスのタネさ 今はもうあの日とは違うから あの日は幻も同じさ もう戻らないなら。

2008/05/04 (Sun)
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