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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 「ボクが咲いた日」への投 票 〜

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[133594] ボクが咲いた日

詩人:甘味亭 真朱麻呂

ふてくされた顔で世の中の強引さにまいりながら生きる
必死にただボクが咲く日を心待ちにして

この場所にはもういる理由はないのに
なぜかもどかしい気持ちだから心の調律が終わるまで出るわけにはいかなくて。あの日夢をあきらめやめだやめだと投げやりになった時点で
ボクの長い旅は終わりをむかえていた
それでも未だ旅の途中
何かもわからないものの存在を信じて探し歩いてる

ボクが咲いた日にはきっと今以上親や周りは期待しただろう こんなにも役立たずな奴だとは思わなかっただろう
ボクは見事にその期待をまるごと裏切り打ち砕いた

あとはただ静かな孤独とやまない雨がムネを濡らすだけ

嗚呼 あまりに出来過ぎた完璧なルールや規則に縛られたからだ
それに阻まれた世界から逃げ出したくて逃げ出したくて
ボクはとにかく走ってた
涙も振り切り仲間の声にさえ耳を閉じ
すべてを聞こえないように耳をふさぎ聞き流していた
世の中のしかるべき流れからもはみ出して
実は自由になった気でもけっして自由じゃなく
檻の中で泳がされてる偽りの自由を握らされたボクらだから
涙を流すことは禁じ得ない
嗚呼 もう感情抑えきれないよ
すべてのことに答を求めるボクの名を刻む場所に咲くのがいいのか

なんとなくてきとうにここらに腰を下ろし根を張ろう
今日という一日に
人はそんなふうになんだかんだいいつつも行き場があるから咲く場所を選ばなければいくらでも生きる策はある

思うより幸せなイキモノです

ボクも早くボクの咲く場所を見つけなきゃと焦り顔で右往左往する
はれて咲く場所を見つけられた日こそがボクが咲いた日になるとばかみたいに信じて

今も探してる

ボクの咲く場所を
ボクが咲くにふさわしい場所を
ボクに似合う場所を
ボクの一生の住処を
探してる ずっとずっと。

2008/10/27 (Mon)
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