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[135524] 大きな木 小さな木

詩人:甘味亭 真朱麻呂


大きな木になりたい
小さな木はゴメンだ
なるならやっぱり大きな大きな木
やがて天まで届いてしまうような木

僕はそれでもいまだ小さな木で
理想にしていたよりずっと小さな大人で
大人になっても小さいまんま小高い丘にぽつりさびしく立ってた

大きな理想と大きな夢と大きな幸せと
大きなものばかり求めるあまり神様が言うのさ
小さいものの中にもある大きな夢や理想や幸せにも負けない魅力に気付けと

僕を大きな木にはせずにわざと小さい木にして愚かな僕に学ぶように言いました
神様よ それで正しいのか おしえてよ
高いところに手が届く以外身長が高いことに何の興味もなかった僕がはじめて小さい木になることで身長が低くても大きな心をもつ木には勝らないから
そんな事 知ったよ

だから僕は小さくてすばらしい
小さい身体を目いっぱい使ってからだ全部で笑おう
まるでからだ全部が口になったみたいに笑うんだ
小さな小さな木になったのが悲しいと思うより小さいからこそ得する何か探せ

それがよき道だ

大きな木も小さな木もみんなみんなすばらしい
小さいからといって泣くことはないさ
それもあなたの個性
そして大きいからといって威張ったりしてはいけない
大きな木も小さな木もおなじ人間だから
ただ精一杯 枯れるまで嵐の日も陽射しがきつい夏の日も立ち続ける
それが大切だよ
それが秘訣だよ
この人生という難解な気まぐれな山の天気みたいにころころ姿を変える道を制覇するならそれくらい心してゆけ

君という木よ
そして
僕という木よ

never give up special tree…
七転び八起き
だるまさんみたいに何度転んでも立ち上がれ

互いのイイトコ見習って悪いとこさぐり合って いつもそんな風に生きていきましょう
大地に根を張って。

2008/12/02 (Tue)
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