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[136650] 雨の中 傘ひとつ

詩人:甘味亭 真朱麻呂


悲しみの雨が降る日には無理せず傘をさしてもいいんだよ
キミの強いとこみたいけどそれ以前にキミの悲しい顔はみたくないよ

だから ほら傘がないなら僕の傘の中へおいでませ
手なんかつないじゃったり 目的はまばらだけどキミの悲しい顔見たら言葉が飛び出した

キミのぶんの面積を多くして濡れないように 風邪でも牽かないようにいつの間にかキミに傘ごと渡す
なぜか駆け出す僕
ひどい雨の中を…

僕が風邪牽かないか心配する間もなく僕はキミに手を振りサヨナラ サヨナラ サヨナラ 雨の中
傘ひとつ置いてきたよ 君の心の中
好きだという気持ちは渡せなかったけどなんかそれでいい気がするのは何故かなあ

君を愛してる ただそれだけだけれど
僕だけがそれを知っていても意味ないけど
僕がそんな気持ちもってるってだけでなんか特別な気分だ
今まで人なんか好きになった事もないから
こんな気持ちがなんなのかさえわからない僕だったから
好きとか嫌いとかじゃなくてなんか不思議って感じだったんだ
そんな気持ち今でも憶えているよ
今は愛とか軽々しく言えてしまうけどあの頃はなにもわからなかった
恋愛初心者マークもつけてなかった
自転車しか移動手段がなかったみたいに範囲が限られていた気がする

今では 今ならば
どこへでもゆけるから
君を迎えにゆける
君を迎えにゆける

あの日みたいに
雨の中 傘ひとつもって
今度は逃げないでキスなんかもしたい
そんな夢 すてきな下心抱えて 僕は急ぐ
雨の中…
水たまりの落とし穴に気をつけながら君のもとへむかうの。

2008/12/20 (Sat)
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