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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 「一生のお願い」への投 票 〜

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[137007] 一生のお願い

詩人:甘味亭 真朱麻呂


笑顔はキミに語りかけてくる
涙を流すことは悪くはないさと
なぜ人は笑ったり泣いたりするのかな
そんな不思議なことをなぜ僕らは当たり前と笑うのかな
そのくせたまに大げさにそれに喜んだり感動したりするのかな
ただ笑いただ涙し繰り返すだけのことに

それはきっと僕らが表情豊かな生き物のあかしだよ
だから笑えるうちに笑いなさいってのはそういうことなのだ

涙をがまんしないで流せる人こそつよい人なんだ
当たり前だからこそ素晴らしいこともあるんだよ
それを笑わないで
それをばかにしないで

花咲く春の陽気
あたたかいぽかぽかした空の下 土の中芽を出した命
今は寒い冬でもなぜだか笑えるでしょ
それは不思議だけどなんだかすごく幸せなことなんだね

寒い日は みんな言うよ
寒い 素直だ 正直だ
暑い日なら 暑いと言う
それは素直だ 正直だ

そんな当たり前な言動や一つ一つの仕草がかわいい 人間ってやっぱ素晴らしい
当たり前にうれしいことをうれしいんだよって表現したり泣きたいときに泣けたりしたら素晴らしい

無理をして感情押し込めたり嘘っぱちの気持ちで本当の気持ちを塗り固めたり
愛想や安請け合いを引っ張り出したり
面倒な時もあるけど
頑張れ 頑張れ
キミはキミなりにその汚さをきれいに彩色すればいい
でも決してきれいだとは言わないで
飾られた気持ちに見えてしまうから
ただ汚さを隠して見えなくすることは卑怯だけど
そんな顔ぶら下げて街は歩けない
だから少しゆるしてね
僕らしく笑って歩くために

気持ちを曲げたり気持ちとは逆に動いたりしなきゃならない悲しみを背負いながら笑えやしないけど
なるべくなら気持ちに正直に生きたいけど
いつもそんなふうには歩けない僕をゆるして
笑顔をおしえてくれたキミには悪いが一生のお願いだから!

2008/12/26 (Fri)
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