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[141125] 流星夜〜りゅうせいや

詩人:甘味亭 真朱麻呂


流れ星 流れたら
僕は迷わず大好きな君の幸せ一番に願うよ
なんかカッコつけたやつと思われないように君に言わないでおこう
願い事は人に言ってしまったら叶わないともよく言うしね
願い事は胸にしまって永久に言わないでおこう
そしてそのうち君が幸せになればいいなあ
でもその時は流れ星に願い事頼んだのなんて忘れてるかな

やっぱり君には厳しくできないな
やさしくしかできないなあ 困ったもんだ
されどそれが正しくても間違っててもやさしくしかしたくないなあ
君の笑顔だけ見たい
だから涙はゴメンさ
でも君がきびしさを望んだらその時僕はどうするのかな
もう君はやさしさにあきているかも
でもやさしさは僕がゆいいつ君にできる大仕事
失ったら失業するより悲しい

この長い夜が流れ星流れるようにいつにも増して早く明けてしまえば当然、明日は来るよね
当然の事なのに僕は納得できなくていつまでもすねた顔で唇を尖らせていた
もっと君との時を楽しみたい
朝と夜を交換してほしい
それか朝の時間短くして夜を長くしてほしい

流れ星よ こんなくだらない願い事 叶えてくれるかわからないけど今んとこそのくらいだぜ
笑うなよ 本気なんだ
君と過ごせる時間こんなにもこんなにも幸せだから
人生が永久じゃないのがつらいほどだ

流れ星も流れて星も眠る とてつもなく長い夜はもうすぐあくびするように終わる
太陽が目覚める時刻
にわとりもまるで目覚ましみたいに庭の小屋の中で一声鳴く

気がついた僕はまだ眠い意識でぼんやりしたまま君を夢から覚ましにゆく
この瞬間もどの瞬間も僕はすべて好き
朝も夜もその景色の中に君がただいるだけで明るくなる
どんなに憂うつな日でも不思議に明るくなる

その時気づいた。僕は流れ星に願うまでもなく幸せだったことに
これ以上幸せになったら罪だよねっ?

2009/03/14 (Sat)
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