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[101002] 棒の詩人

詩人:激突

やさしすぎて
襲えないんだね?
ただ一言
「拷問の日々だよ」と
ねじ曲げられてく
無理矢理な力で
悲鳴は部屋で一人で流す
涙にかき消された

女にはなりたくない
力ずくで自身を奪われて
汚される身になれば
それなのに男の今
気が狂いそうなほど
手も触れ合えぬ身の上
僕の人生そのものが
アウェーなんだよ

只今
独立国家として鎖国中

誰にも会いたくはない
出ていってくれよ
不必要な存在
駅の柱を抱きしめる
あたたかいは知らないよ
冷たいは気持ちいいよ

時が変われば
英雄も変人と成す
この国は彼を排除した
言葉の空を自由自在に
一線から飛んでいたのに
狙撃したのは
きっと更なる悪人たち
そう思わなきゃ
やってらんないよ

愛ってナニ?
好きってナニ?
真顔で聞いてきた
鳥肌をひいてしまったよ
感情も興味も
感じてないらしかった

自分の価値がわからない
人の持つ毒で
生きれば生きるほど
僕は弱っていくんだよと
繊細な言葉を吐く
精神の寿命を気にしてた

出迎えは化け物呼ばわり
僕は個人に
なった事しかなく
いつも
加害者は集団のくせに
人にやさしさなんて
ないんだよ

今日も歩いた
外観重視の町並みを
憧れる人もいないまま
桜並木で突如
もよおしたのは吐き気
やさしさは
破片も残らぬほど
出さなきゃならなかった

思い知った事がある
皆と違ったのは
世界なんかじゃなくて
次元が2ミリずれていて
それできっと
僕が見えなかったんだ
声も聞こえなかったんだ

十数年ぽっち生きて
方程式の証明と
恋だけできなかったよ
自分だって
好きじゃないのに
他人に好意を向ける
神経がわからない

僕がまだ乙女だった頃…

2007/04/28 (Sat)
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