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[159033] 夏わ夜月の頃わさらなり

詩人:あいく

熱帯夜か
眠れない
寝苦しく
窓によって
夜風を求め
見上げて見る
ふいにまるで
目があったかのように
眼窩に落ちる
真夏の夜の望月の
深く深く
息を吐く
吐息とも
溜息とも
さだまらない
夏の月の光わ
存外なほど
明瞭だけれど
やわらかいと
決して問わぬ
やさしさよと
そよと風が吹く
少し肌の熱を
冷ましてくれ
ふと思う
夜のままであれ
何に逡巡する
眠れぬ理由に
実わ気付いて
気付かないふり。。。

2010/07/28 (Wed)
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