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詩人:安曇

優しすぎる小さき君が
心を閉じた僕の重い鎧を
溶かしてくれた

――僕は弱虫で…

傷つくのが恐いから
裏切られるのが恐いから
君がいなくなるのが恐いから

重い鎧をつけて
見えない壁を作って
自分を守っていた

――ただの弱虫

君は
優しい光を放ち
心を動かす力を持つ

でも
優しすぎて
真っすぐすぎて

傷つくことも人より多く
裏切られることも
人より多い

誰よりも優しい君は
誰よりも強くて
誰よりも泣き虫なんだ


重い鎧が溶かされて
弱虫の僕が現われた

誰にも見せられない
弱くて、小さくて、泣き虫な僕

恐る恐る君を見ると
君は涙目で
笑ってくれた

ギチギチの心に
君の光が
広がって

僕は
弱虫の僕を
抱きしめることができた


優しすぎる小さき君が
隣にいてくれるから
僕は重い鎧がいらなくなったんだ

優しすぎる小さき君に
僕は何もできないけれど
小さなその手を離しはしないから


君も僕も
独りじゃないんだ。

2005/08/09 (Tue)
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