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[190960] アルビレオ

詩人:ユズル

唄や 詩が すきで
すきですきで たまらないのは
人を すきですきだからなのかな
わからないけれど
絵も 声も わたしの胸に
優しく 届く

眩むような 金色も
枯れ果てた 大地も
誰かの 果てしない弱さも
映してきた 両の瞳から
零れ落ちた 宝石
たったひとしずくが
いとおしくて いとおしくて
しまっておきたい音色も
あまりに不器用な 優しさも
かたどってきた その唇が
綿毛を 旅立たせる
いとおしくて いとおしくて
たいせつに
たいせつにしていたい

忘れてしまわれないものは
ないんだとしても
それらは確かに
わたしを創って それは記憶から
とても美しい 蝶のように
飛び立っただけだよ

たいせつなものは
寄り添ってくれている
気付かなくても
わたしも あなたも きっとこんなふうに
感じることをやめないで
歩いて いけるね


2016/02/20 (Sat)
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