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[163560] 盲目な恋

詩人:快感じゃがー



目をつむっているのは、スキなんだ
現実なんて、汚いのばっかだし。

まぶたの裏側
綺麗な夢だけをイメージして
そのまま眠りに就くの

なんて、素敵かしら


目をつむっていたって、ね
君のことは分かるの

そばにいてね
ほら、君の吐息・聞こえる
君の温度・感じられる

瞳で見るより、ずっと
君はカッコイイよ

なんて、素敵かしら


目をつむるのよ、ひたすらに
とにかく、そう。

ここにある真実を隠すの

君の掠れた重低音
耳元で熱く。溶けて。

トリップしそうになる

夢見がちな細胞
一粒、一粒が
愛されたいと叫ぶ

ほら、聴こえるはず


目をつむりつづけていたの
...つむりつづけていた。

永遠に
永遠の

永遠な夢を思い描いてた


正面から見ることが
とっても、こわかったの

だから、ギュッて目を閉じて
息を止めていた

だって、見えないことに慣れると
見えすぎるのは辛いでしょ?


でもね
そうゆうときのほうが、多分。

より、リアルな真実を
映しだしているのね

ワタシが見たくない現実は
君の現実そのもの


さっきから
黙りこくったまま。
呼びかけにも返事を返さない君

不可思議な擬音

脳内のシナリオには
そぐわない進行


(あのコの匂いがする...)


あ〜あ。お芝居は終わり

ワタシは、もう。二度と
現実なんて見ないわ

目をつむりつづけるのよ
死ぬまで
死ぬほど

このまま、眠りつづけるのよ

「ぜんぶ。壊れていったの」


イメージの中だけでは
幸せになれなかった

ワタシは、満腹には、なれなかったわ..。



でも、いいの

涙をこらえるには
目をつむっているのが
ちょうどいいから

最後まで、ねえ
お好きにどうぞ


まぶたの裏側で
ワタシは君を想い

まぶたの外側で
あのコは君を想ってた

それだけの話ね。

2010/12/26 (Sun)
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