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[155829] 四畳半の幸せ

詩人:どるとる


畳四畳半分の幸せと1日一杯のコーヒー飲む朝
そんな素晴らしい幸せに囲まれてる幸せを抱きしめたまま
今日も笑いそしてたまに泣く

ふつうって笑い飛ばされても
僕にはそれがとてつもなく幸せであることになんの不自然さもなく素直に受け入れられる

何も特別なことなんか望まない日々だから
欲望も根負けしたようにいつの間にかこの部屋から出てった

畳四畳半分の幸せは
僕の心を満たしきるのに十分すぎるほどだったよ

小さなベランダに干した洗濯物が夜風に揺れれば
風鈴もきれいに鳴るよ

畳四畳半分の幸せと寝る前に眺めるお月さま

それだけで幸せだよといえる僕は幸せ

ふつうを繰り返す
右へ左へ左へ右へかわり映えしない景色を行ったり来たりする普遍日和
それが僕には何より幸せなんだ

情緒のわからないやつにはきっと縁もゆかりも何もない話だ

畳四畳半分の幸せと1日一杯のコーヒー飲む朝
そんな素晴らしい幸せに囲まれてる幸せをかみしめたまま
今日も笑いそしてたまに泣く

今夜も見れるかな
見れるだろうね
きれいなお月さま
隣り合う 君は顔はいまいちな彼女
でもそれもふつうを愛する僕にはもったいないくらいの優しい彼女
そんなお似合いの二人 今夜も月眺めてる
キザなセリフが君の次の言葉を遮り何を話そうとしたかを忘れさせる
月明かりの窓辺
揺れる二人のシルエット

そんなふつうの毎日には金などあまりいらない
でもいらないことはない
でも人よりあまり望まない
望むのはこんな日々がどこまでも変わらなく続けばいいという願いだけだ

畳四畳半のこの部屋には君と僕が今日も暮らしてる
そして二人でコーヒーを飲んだり 月眺めたりしながら
何不自由なくふつうの日々をふつうに生きているのさ

畳四畳半分の幸せに守られて 満たされて
畳四畳半分の暮らしに寄りかかるように生かされて そして。

2010/05/08 (Sat)
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