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[155990] のほほん日和

詩人:どるとる


なるべくあたたかな場所を探して 花は咲くもの
黄色かったたんぽぽの綿毛が舞うような春はやがて 暑い夏に変わる

寿命の短い季節がやってきた
やってきたのも気づかず僕らはただ桜を見ても ただ当たり前に 見送るだけです

小さな太陽が
ギラギラと輝いて
僕らにほがらかな
夢をはこぶ

5月の風は初夏の香り
たまの涼しさにからだを壊して
それでもまた病床から立ち上がり たんぽぽのように野に放たれよう

君が探してた あたたかな場所は すぐ近くにあった
それは僕の胸の中

ほら、咲きたいなら 僕の胸で咲けばいい
坂道を下ってくる
バスが見えたら
麦藁帽子をくっと指で押し上げて 窓から手を振る僕に手を振りかえしてね

春はもう 影すら残さず たんぽぽの綿毛ひとつ 見つからない
つくしは いくつか見れるけど もう街も夏の色に染まってる

ただのほほんとした
1日だから
含み笑いせず素直に
笑い出せるよ
ごぶさたののほほん日和さ。

2010/05/12 (Wed)
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