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[162517] 命の唄

詩人:どるとる


この広い世界で
ただひとりの人へ
この広い世界で
ただ一匹の獣へ
捧げる唄

おまえの必死の声は
おまえの必死の雄叫びは
なんの威力も無いけど心を揺り動かせる唯一の言葉という名の見えない弾丸

今日は何を 撃ち抜いたんだろう
明日を何を 撃ち抜くのだろうか

言葉を持たない一匹も
言葉を持つひとりも
生きてる証を持つならば 叫べ それぞれの声を 雄叫びを

大地をふるわすような凄まじい唄を
心をさらうような
清らかな唄を
川の流れのような
静かな唄を
夜の街のような
切ない唄を
目をつむった時の
闇のような唄を
誰かが誰かを愛すような優しい唄を
子供から 親から
注がれる 人から人へ伝わるようなあたたかい唄を
この地球上に存在するありとあらゆる唄を

僕は抱きしめよう
そして受け入れてよう

地球の泣き叫ぶ
声を無視して
人は欲望のままに
道を散らかすけど
僕は守りたいよ
きれい事じゃないよ

地球の声が痛いほど聞こえるから
時にエコーのように響くから

この世界に生まれたまたとないひとつの命として守りたい何かがある
そんな気持ちから
守りたいだけさ

この広い世界で
ただひとりの君へ
この広い世界で
ただひとつの命へ

僕は唄うのさ

地球の声をかりて
僕の声で唄うのさ

聞いて、透明に透き通った闇の向こうを

地球は傷ついてる
君が思うよりずっと
地球はこらえてる
君が思うよりずっと
地球は悲しんでる
君や君や君のことを

青い地球が黒ずんでいく未来を見たくないなら
今すぐ考えていこう
僕らが考えていこう

ここにある自由と
生まれたことの意味を過ちで汚さないように

青い地球の青さを守るため 唄おう

目を閉じてはじめて
広がる空に話しかけよう

僕が守るよ…

動物たちと人々が手を繋ぎ 同じ何かを守ってくような血の通った 命の唄

今少しずつ形を成してく。

2010/11/28 (Sun)
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