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[167403] 旅立ちの春

詩人:どるとる


暖かな陽射しに手を伸ばせば季節はもう卒業と出逢いの春
桜の香りこの街を包む

目の前にある 新しい明日への扉開ければ
その向こうは
きっと雨上がりの世界
七色の虹のような笑顔にあふれてる

桜よ 咲いては散ってゆく儚い短きその命を精一杯散りゆくまで 揺れて 咲いて
僕らが笑うように
花びらを満開に咲かせて 春を彩るんだね
僕らも見習うように笑わなきゃね
僕ら 桜舞う道の上
迷いなどもうみじんもないから
歩き出す背中に手を振る昨日に別れを告げ 旅に出るんだ

宛もない地図の中に最初の一歩を刻むよ

行けども行けどもたどり着けぬ夢ならば
それも仕方ないが
信じることでそれを可能にするのだ
不可能なことではない
桜が身を持ってそれを僕らに教えているんだ

風が吹けばわかる
ああ春なんだねって
暖かな陽射しの中
目をつむっても
イメージの中
美しく咲き誇る
桜の花のように
いつまでも
いつまでも
忘れない
別れゆく恋人も
遠く離れてく友も
いつか
同じ空の下にいれば
またどこかで出逢えると笑って別れた
その時流れた涙は
旅立ちの春を彩る
いわば花びらの一枚

僕らはさよならなんて言わなかったよ
また会えるから

旅立ちの日の朝は
とてもよく晴れた青空だった
まるで僕らのこれからを予期してるようにさい先のいいスタート切れたよ

さあ、振り向かず
僕は歩いて行こう

雲の切れ間に
かすかな希望信じて
ポケットの中に入るほどの小さな幸せ
そっと抱きしめて
これから何かがはじまる
そんな予感を胸にして旅立つ春の詩。

2011/04/17 (Sun)
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