ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 恋泥棒 > 投票

どるとるの部屋  〜 「恋泥棒」への投 票 〜

  • どるとるさんの「恋泥棒」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[169507] 恋泥棒

詩人:どるとる


予告もなく 僕の心盗み出して 微笑みというマント ひるがえして 僕を骨抜きにする

まばたきひとつで僕はもうイチコロさ
夜の隙間から今夜もあらわれたと 思ったらまたいつの間にか消える 不適な笑みを残して

恋泥棒 僕の心 簡単に奪い去ってゆく
その手口は鮮やか
まるで 大怪盗
あとにならないと
盗られたこと気づきさえもしない

恋泥棒 僕の心へ予告状 出してきた 僕は名探偵を気取るけど
きっとまた今夜も あっという間に僕は骨抜きにされるね

だってキミは変装の名人 まだ僕の知らない顔がたくさんあるんだよ
そしてまた僕は出し抜かれる
舌打ちひとつため息ひとつついでにおならをひとつ 月明かりに照らされて
あなたが臭いわねとたまらず あらわれる
そういう僕のところにあなたは 恋をする

恋泥棒 めまいがするような色彩のフラッシュライト
七色に輝きながら
シルエットだけを映し出して まん丸の月の下
二人のキスシーン
餅をついていたうさぎさえも顔を赤らめて 目を手で覆うよ
なんだか恥ずかしいぜ
僕はかっこつけて
見事に転んだ
さえない
あなただけのヒーロー
盗まれてしまう
僕の心 永久にあなたのもの

今夜 あなたをいただきに参上
差出人大怪盗
片手に大吟醸
安物のダイヤモンド
そんなもの目じゃない
あなたの狙いは僕だ

恋泥棒 お目が高いね
さあ盗めるものなら盗んでごらん
そう言いつつもまた簡単に盗まれてしまう僕だ
そして僕も不適な笑みを浮かべ
街中に叫ぶだろう

この幸せのほどを

恋泥棒 もう僕らは
離れられない
題名のないシネマは見果てぬ明日へと続いてゆくよ エンドロールさえこえたその先の物語で再び二人は出逢うだろう

恋泥棒 今夜も
誰かの胸の窓を開けて 忍び寄る 影

この世界で一番
価値のある愛という宝物 盗みに来る

その名は恋泥棒
心を盗む大怪盗。

2011/07/04 (Mon)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -