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[172330] 日だまりの記憶

詩人:どるとる


くだらないことが
いつも思いがけず
大切だってこと
本当は痛いほどわかってる

ありふれた言葉で
今日も救われて
僕はさも当たり前のように慣用句ありがとうって言うんだ

おはようさよなら
また会いましょう
そんな言葉を
その時々で使い分けながら

幸せってどんな形をしているんだろう
幸せってどんな色をしているんだろう

日だまりのような
あたたかな優しさを
求めて 探して
今日も群れの中に
まだ愛を信じている

風に揺れる洗濯物
まだ生乾きのまま
太陽の陽射しを浴びている

特別なことなど何もないけれど
どこか特別な日々
曖昧さ爆発 矛盾だらけの日常

僕らのこれからはどんなふうに流れていくのかな
そんな不安さえ優しさはそっと包み込んでくれる
大したことじゃないように

希望ってどんな匂いがするんだろう
希望ってどんな手触りがするんだろう

日だまりのようなあたたかなだけの部屋に立っている
ふと見渡せばほら北風が窓の外では吹いている

コタツに足を突っ込んで僕らはコタツムリ

寒くなればなるほどに誰かの優しさやぬくもりがだんだんと際立ってくるでしょう

そしてただ いつの間にか 終わりに向かっている僕らの運命さえもうどうでもよくなるほど 今を幸せだと何ひとつ不思議にも思わず 言えるね

日だまりのような
優しさを見つけた
もういいかい
まーだだよ
合図も待たずに
君を抱きしめた
今日という記憶
忘れない 忘れないよ。

2011/11/23 (Wed)
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