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[176050] 光と影

詩人:どるとる


人の優しさに時には助けられ
人のずる賢さに時に傷つけられて
完全じゃない僕は失敗もして
時には僕も人を傷つけて
そしてそしてそして…

何を求めているのだろう
何が僕は欲しいんだろ
どこに僕は一体行きたいのだろ
何もわからないまま大人になった
なんの準備もなく背だけが伸びた

光のような 笑顔の中で雨のような悲しみに包まれて
影のような 憎しみ抱いて 暗い夜のような救いのない闇のような世界でもちゃんと人を愛せることを知る
だから人が好きなんだ

電車の中でこの前
若い学生が お年寄りに席を譲っていたのを見た 僕には他人ごとなのに なんだか僕の胸に優しさが咲いた

モラルとは程遠い世界もあるけれど
それはこの世界のほんの影の部分だと思う

光のような君に照らされ
影のような澱を背負い
僕らはどこまで行くのか
とりあえず歩く
とりあえず悩む
とりあえず迷う
とりあえず嘆く
とりあえず悔やむ
ただ前に進む

なるように
流れるように
人と人の間で
今日も生きてるんだ

あなたにも血が流れてるなら僕だけを責めることはできない
だから僕もあなただけを責めることはできない

なぜなら僕も人を傷つけ 小石にもつまずく 完全じゃない人だから。

2012/05/02 (Wed)
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