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[178820] 線上の彼方から

詩人:どるとる


何かを探してる
何かを求めてる
何かを欲してる

何かを信じてる
何かを疑ってる
何かを呼んでいる

生まれては消えてく
1日を見送って
また夜明けが
そしてまた夜が
朝を平らげる

再生ボタンを押すように 動き出す人の波が
常に何かを壊すように時間に逆らえず
常識という引かれた線をなぞるように
はみ出すこともなく
立ち止まることもなく
直線の上から終着駅をめざして歩き続ける

線上の彼方から
日はまた昇り
そして沈む

その繰り返しの中で
僕はまた笑い泣く
その行為になんの意味がある?

街にまた夜が来て
灯りがともって
さみしさが
少しの窓の隙間からも流れてきて僕はとたんに悲しくなる

問うほどに迷いが深まるのを僕は遠い目で見つめてる

この線上の彼方から彼方へと 視線をとばしては 未来へも過去へも帰っていける

さよなら
さよなら
また会う日まで
神様も仏様も
関係のない世界で
通ずるリアルに
つまらない
理論をばらまいても

僕の心の景色とは
必ずしも重ならない。

2012/09/30 (Sun)
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