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[180743] ビー玉ひとつ

詩人:どるとる


あまりに深く 愛しすぎた
あまりに深く 刻みすぎた

忘れてしまうにはあまりにも 惜しく
美しすぎる思い出

畳の上 ビー玉とビー玉転がして
戯れに遊ぶあの夕暮れのこと
田舎には何もなくて日々がゆっくり流れて
時間は都会ほどせわしなく感じない

ああ 夏の花火
冬は雪合戦
雪だるまをつくった
秋には山菜とり
春はお花見

ビー玉ひとつ 転がるように こみ上げる懐かしいあの笑顔
なんだかあまりにも遠くて忘れていた あの笑顔

ほら今もちゃんと
ここにあったんだね

消えないで。

2013/02/09 (Sat)
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