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[184661] 海月の見た空

詩人:どるとる


海月が空の海を泳いでる
鳥は海の空を飛んでいる

誰かが誰かを呼ぶ声がする
当たり前を積み重ねて暮らしてく

時計は回り続ける
夜も朝も昼もなく
それこそ世界の終わりまで

光の中へ身を投げて
僕は泥のように眠った
いつか抱いた恋しさに焦がれた胸が目を開き

愛しいあの人の笑顔がちらついた

水面はさながら
空と同じさ
雲は深海魚
暗闇の中でも光を放つ

誰かが誰かを抱きしめる
夜の中にぬくもりが灯ったら

暗闇の中から あなたはそっとあらわれて
僕の唇をふさぐでしょう

光の中へ 吸い込まれ やがてすべての悲しみとさよならをして
海月の見たあの空に朝陽が昇って

おまえもこの地球(ほし)のひとつだと
声を合わせて大地が歌うのでしょう。

2014/04/14 (Mon)
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