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[184899] 味わう舌

詩人:どるとる


舞い落ちる花びらに
命の終始を重ねて

燃え盛る夕陽の赤さにその片鱗を垣間見る

動かざるものに息を吹き込む遊戯(あそび)
神への冒涜 それは許されざる行為

楽になれるなら
僕は己の命も
他者の命も
奪ってみせる

花びらに映る
醜さと美しさ
陰陽思想のよう
対成すものと知れ

余韻に似た後味
苦味と甘味
狂気と正気の境
舌を差す雨

陽射しは 濡らす
はみ出した部分を
見えないもの、
実体のないものにも
舌はある

感じる心 受け止める心

それだけあればいい
「感覚」だけで
生きている。

2014/05/06 (Tue)
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