詩人:どるとる
ひとつひとつ命を紡ぐ日々
ひとつひとつほつれてはまた生まれて
この世界はほころんでいくのです
毛糸玉のように
ひとつの世界から
時の毛糸が 少しずつ少しずつほぐれていく
生きる悲しみ生きる喜び
様々な感情 手のひらで包んで
愛しているとささやけばどこか優しくなれる
大切な人の陽射しに照らされ
いつの間にか 眠るように逝けたらいい
百まで届くか この命
伸ばした手は 限りなく明日を欲する
ほころびの先の末路
まだ 見えない山の頂
今はただ 前進あるのみ。
2014/05/22 (Thu)