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[185466] かぎりなく透明な

詩人:どるとる

容易いと思ってたよ
軽々しく思ってたんだよ
生きるってことや
生きていくってことを

人生と向かい合った途端僕の頬に
流れる涙を見たよ
鏡の中の僕は泣いていた

あんなに生きたかったのに前向きになれないのは
想像していた明るいイメージを裏切られたからだけど
多分、それだけじゃないよ

生きること それしか僕には出来ない
それさえ否定するなら僕はたちまち
すべての意味を無くしてしまうよ
心はかぎりなく透明な深い悲しみを抱いて むなしく脈打ってる

ばかにしていたんだ
鼻で笑っていたんだよ
人の頑張りや 汗流し努力している姿を

すべてと向かい合った途端に僕は自分の弱さや脆さを知って
如何に自分が
ちっぽけか知った

あんなに晴れている空が どしゃ降りに変わるように
いいことなんて長続きしなくてすぐに涙に変わるけど
多分、誰もみんな同じ雨にうたれてる

喜びに笑ったり悲しみに泣いたりすること
そんな当たり前を繰り返しながら 生きてく
僕らは自分の行き先さえ知らずどこを歩いてるかも知らない
とりあえず新しい季節のおとずれを肌で感じている

生きること ただそれだけ出来ればいい
あとは何も出来なくてもいいよ
泣きたいときはめいっぱい泣いて
笑いたいときはめいっぱい笑って
ひとつしかない命を何処までも明日につなぎなさい

生きること それしか僕には出来ない
それさえ否定するなら僕はたちまち
すべての意味を無くしてしまうよ
心はかぎりなく透明な深い悲しみを抱いて むなしく脈打ってる

それでも生きていくんだろう僕らは
生きる悲しみと同時に生きる喜びを痛いくらいに知っているから。

2014/07/08 (Tue)
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