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[185572] 家路

詩人:どるとる


たとえば人の命が今日で終わるのなら
その命が最後まで寂しがらぬように

年老いた手に刻まれたしわの数は
夜空の星のように数えきれない

季節の窓からいろんな景色が見える
夕暮れ時には晩御飯の準備する母親の影が揺れてる

おはようを辿っていくと
必ずさよならにたどり着くのは
今日が明日へと明日が明後日へと
続いてる確かなあかしだ

僕は何処へ帰ればいいだろう
僕を誰が待っていてくれるんだろう
家路はいつでも果てまでも伸びている

僕はその道を歩いていくだけだ
僕は落とした笑顔をひろいながら
沈みゆく夕日を背に口笛吹くだけだ

手のひらで涙を隠すだけだ。

2014/07/16 (Wed)
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