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[185950] あざやかな場面

詩人:どるとる


記憶の中に
しまい込んでるもの

ひとつ残らずに
思い出と呼べるかい

花びら降るように
時が満ちていく

命に注がれるのはいつかあふれる
運命という名の短すぎる永遠

それは見紛うことなきあざやかな場面

見つめつづけることは出来ない

太陽のようなまぶしすぎるほどの光

それは 忘れ得ぬあざやかな場面

透明なその輪郭をなぞるのは意識

イメージするのさ未来染める絵の具

塗り残しのないように染め上げよう

たとえるなら色だけど色じゃない白
それを染めるのは頼りないこの指先

音と音をつなぐように ひとつにするのさ
いつかこの世界を
その音が 染める日を待ちながら

それは見紛うことなきあざやかな場面

見つめつづけることは出来ない

太陽のようなまぶしすぎるほどの光。

2014/08/10 (Sun)
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