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[186622] ひとしずく

詩人:どるとる


浮かぶ 夕日が 今沈んでいく
誰かの帰り道を照らしている
赤い夕日が 今沈んでいく
今日もいろんなことがありました

悲しいことやうれしいこと
嫌なこと 辛かったこと
でもそんな一つ一つの出来事は
けして無駄じゃないし 消し去りたいとも思わない
忘れられない大切な思い出のひとしずく

消えてゆく 遠ざかってゆく夕日の影が
僕の足元に 揺れる影を静かに 縁取るように 見えたんだ
だから、僕は笑って今日の最後を 見送るよ

映るよ水たまりに 月が浮かんでる
歩道橋から見た君の後ろ姿
雨上がりの街 ふいに思い出した
さっきの君の泣き出しそうな笑顔

思い出したくないようなことも
愛や優しさだけでは生きれない そんな人生だけど
けして人を憎んだり ましてや恨んだりはしないよ
そのぶんだけ自分の恥になってしまうよ

泣いている 笑っている 君の顔が
僕の瞳に映る毎日それはまるでひとつの映画 君の雨はまだ止んでない
僕に降る雨がやんだら君に傘を持って行こう

消えてゆく 遠ざかってゆく夕日の影が
僕の足元に 揺れる影を静かに 縁取るように 見えたんだ
だから、僕は笑って今日の最後を 見送るよ

そうするだけで「さよなら」も少し優しくなる。

2014/10/18 (Sat)
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