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[189090] 花の香り

詩人:どるとる


変われない自分がここにいる
恥ずかしくてたまらないのに

強がってしまうのはなぜだろう
変わりたい 変われない

そのせめぎあいにいつか終わりは来るのかなあ

「完全」や「絶対」なんかない世界の中で 届かない空に手を伸ばしてる

見上げるばかりの山のいただき 今日も空は果てしなく高くて
僕を遠くから 見下ろしている

なんとなく死にたくなって でもまだ死にたくなくてだから生きてる

そんなふうに 笑ってると やがて見えるものも見えなくなってゆく

面影みたいな 花の香りが
残ってる部屋の中

君の匂いで満たして空白を埋める
でも所詮 イメージだからすぐ消える

雨上がりの空は 何かが昨日とは違う
ささいな違いに 気づいたら何か変わるかな

誰かの幸せを願えるほど僕は満たされてはいないから 君の涙にはかまってやれない

少しずつ 枯れていく花は 色褪せてゆくほど美しく 醜さも霞んでしまうほどなのに
どこか 影を ぬぐえない

ページをめくる手を止めて 雨音や 誰かのささやくような声に耳をすます

そうして見えるもの あるいは聞こえるもの 大切なものはこんなにそばにある。

2015/09/05 (Sat)
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