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[190113] ギンガ

詩人:どるとる


曖昧な 輪郭線を下手くそにたどりながら
宛もなく 流れる 星は夜空を旅する

12の僕は宮沢賢治の銀河鉄道の夜に憧れて
僕は星や宇宙に 心うばわれた

誰の心にもただひとつだけ
輝いている一等星
忘れないで 今はやがて未来になったって

歩いてきたこの道のりのずっと先を見つめれば
僕の足跡がずっとスタートラインから続いてるんだ

地図を広げても 載ってない場所がある
たとえばアンドロメダやアルタイル

どんな星にも物語があって 何万光年ぶんの ドラマが
光になって この世界に降り注ぐ

僕は ボロボロの自転車に乗って 坂道をかけあがる
君に見せたいよ まだ見たこともない景色

しし座流星群が 雨のように 二人を 濡らした ほら悲しくもないのに 頬を伝う涙

本を開けばすぐそこにときめくような

物語は 知らない世界にいくらでも

連れていってくれるのに 渦巻く銀河は

どんなに手を伸ばしても つかめない

だけどあの頃僕の小さな手のひらに

宇宙は 広がっていたんだよ

だから ふれてみようもう一度

誰の心にもただひとつだけ
輝いている一等星
忘れないで 今はやがて未来になったって

歩いてきたこの道のりのずっと先を見つめれば
僕の足跡がずっとスタートラインから続いてるんだ

僕らの 心へと
夢見るだけでいい それが奇跡を起こすよ。

2015/12/06 (Sun)
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