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[190588] きせつ

詩人:どるとる


椅子から 立ち上がったり また座ったり

忙しい日々を 代わる代わる繰り返すだけ

時計は 捨てられないから 命はやがて 空へと 昇るだろう

季節のはじまりに なぜか胸がさわぐのは

なぜかはわからないけど生きていくよ

明日が雨でも晴れでも関係ない

命が明日もあるなら雨に濡れることさえ幸せ

陽射しの雨が 光の加減で七色に光る

何かを失うたび 何かを手にするだけ

言葉にならない代わりに誰かを愛したよ
誰かに愛されたよ

窓から風がはこばれて花の香りがした

幸せなんてそれくらいで十分だ

多くを望みすぎてしまえば欲が出る

いちどだけでも笑えれば ひとりぼっちでも幸せ

理不尽に殴り飛ばされてもいい

その痛みを 誰かの痛みだと思うから

斜めった世界でもまっすぐに歩きたい

季節のはじまりに なぜか胸がさわぐのは

なぜかはわからないけど生きていくよ

明日が雨でも晴れでも関係ない

命が明日もあるなら雨に濡れることさえ幸せ。

2016/01/11 (Mon)
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