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[151364] まぶたとじれば

詩人:どるとる


なんとなく過ごした一日はこうしてただ静かに閉幕と相成る
家に帰ってもね何もやることもなくただ風呂に入り寝るだけ

しばらく眠れなくてさ天井とにらめっこしていた
小さく光る蛍光灯のあかりが僕を煌々と照らす

ふいに浮かんだイメージが僕を悲しみへと誘うよ
いつか この道の先でこうして目を閉じて僕は死ぬのかなと
なんだかまだ先のことなのにぼんやりとそう思った
それだけで潤んでしまう瞳と言い知れない切なさに焦がれた胸
いつか終わる物語だからとわかっているからこそ精一杯生きようとする気持ちとはべつにそのもどかしさがあるから
うまく笑えないのさ
人は皆、一度きりだからと笑うけど
そんなに強くないのです 僕は

このまま 時の舟に揺られながら
時折雨をうけて
時折日差しに焼かれて
僕らはずっと僕らのまま生きてゆくけれどなぜかこの悲しみだけは目が覚めても消えずに僕をたまに切なくする

おもむろにまぶたとじれば暗闇の中に浮かんでくるいくつもの影みたいな形のない底なしの悲しみ

熱い珈琲 ぐっと飲み干せば 焼ける のど
おかげで昨夜は眠れなくてただずっと人生について考えていた
繰り返した問答の波

答には行き着かずずっと問いばかり繰り返していたよ

生きていったってただ今日と同じような人生を繰り返すだけ
ただ生きるため
ただ食うため
いくつもの時間を捧げている
そんな毎日が不満だともいえずにただ何かにしたがって
見えない首輪でつながれた飼い犬です
僕ら…

このまま 時の舟に揺られながら
時折雷雨に見まわれ
心までズタボロ
僕らはそれでも僕らのまま生きてゆくしかないんだろうけどとため息さえ追い風に変えて平気なふりする

おもむろにまぶたとじれば人には言えないいろんな色をした悲しみが暗闇に彩色を添えている

それでも憎めない
愛してやまない
僕の日常
今さら もう。

2009/12/17 (Thu)
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