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どるとるの部屋  〜 「皐」への投 票 〜

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詩人:どるとる


おだやかな春の日に落ちてきた太陽を
両手で受け止めて優しく抱き上げた

例年より早い暖かさに少し汗ばんだ体
坂道を かけ降りる自転車

ペダルにぐっと 力を込めて
ボロでもなるべく前に進めるように

僕のほうは相変わらずの 調子です
あなたのほうはいかがでしょうか

離ればなれの寂しさにも慣れました
筆無精だけど便りを書こうかな

そろそろ 季節は春を迎えますが
お体のほうは万全でしょうか

どこか昨日とは違う空 だいじに育ててた花も咲いた

気づくと 君の名を呼んでる あなたはいないのに おかしいね

川のように澄みわたった青い空
魚のような 雲が優雅に泳いでる

手を伸ばせば いつでも届く場所にいた
今は 電話するのも忙しさに邪魔される

喧嘩ばかりだった僕らも 今では懐かしく
喧嘩することもなくなった 静かな毎日

たまには 君のあのむくれた顔を見たい
喧嘩したあとは 喧嘩する前より 仲良しになっている
多分そんなことが幸せだったんだろうと思うよ

僕のほうは相変わらずの 調子です
あなたのほうはいかがでしょうか

離ればなれの寂しさにも慣れました
筆無精だけど便りを書こうかな

あと2ヶ月もすればもうじき皐(さつき)
桜も 咲くだろう 君の町にも。

2016/03/03 (Thu)
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