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[151521] 雨上がりの白昼夢

詩人:どるとる


規則的な雨音のリズムがぽつぽつと僕の耳に絶え間なく聴こえる平日の水曜日
そのうち点けっぱなしのテレビも消え
僕は昼間だというのに何時間も寝てばかり

せっかくの休みも
心休まらぬままあっという間に終わる

雨上がりの白昼夢が僕を不思議な世界へ連れて行くのさ
入り口も出口もない宇宙
どこまで行っても家にたどり着けない

なんだ 夢だったのかなんてこぼした
僕の耳にはあいかわらず雨音が聴こえてる

やっと起きても何もする事はなく
ただ顔を洗ってぼんやり窓の外を眺めるだけ

すっかり色あせた
夢も理想も大人になるにつれ遠ざかる

雨上がりの白昼夢に
魘されながら 脅かされながら目覚めた
チャンスも可能性も人を選ぶのかな
いくら頑張ってもただ涙が溢れるだけ
どこまで行っても同じ景色が続くだけ

まさにこの現実は
見境のない悪夢
夢の中へ逃げても
それは束の間だから
すぐに気休めのように悪夢が僕を襲う

逃げ道は何処だ?
いつもそればかり
突破口は何処だ?
いつもそればかり

でも、
僕は信じてる
見えない道の向こうにはまだ知らない幸せが待ってるって
確証なんてあるわけもないさ
それでも信じたい人がいる 信じたい明日がある
だから僕は夢から覚めてもまだ夢より夢のような現実という夢に魘されるのさ

全てがまさに予定を覆すことばかり
スケジュールさえ立てるすき間もなく
ただ僕はぼんやりと
そうぼんやりと長々とした時間を目で追うだけさ

やっと見えてきた
ずっと待っていた
鮮やかな光
僕を照らして
全て照らして
目覚めた朝に今
雨は上がる
心に降る雨は…

くりかえす光と影
うまく生きようとするな、すぐ嘘がばれるぞ
下手でもいい、どんな未来に行き着いても自分で望んで選んだその場所にどっしり腰を据えて胸を張り生きてみろ

いつしかそれが揺るぎないプライドに変わる。

2009/12/22 (Tue)
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