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[191329] ひとりぼっちの唄

詩人:どるとる


聞きたくもないことも聞いてしまうんだよ この耳は 嫌みなくらいお利口さんで
嫌なことも 拾ってしまうんだよ
耳を塞いでも どうやら無駄らしい

悪口を 言うときの人の顔は
どんな顔よりも 醜い顔をしているんだ

誰かのことを非難する自分の顔を鏡で見たことあるかい?
きっと多分誰もないだろうなあ
ひどい顔をしているのに

言葉にしなくていいことも
わざわざ言葉にしたがる僕らは
とても 贅沢な生き物だ
言葉は本来 誰かを傷つけるより
誰かを助けるためにあるべきなのに
どうして僕らは そんなことさえ
忘れてしまうんだろう
あまりにたくさんの憎しみを抱えすぎて 人を思いやる心に気が回らないんだなあ
だから、気づけば大切な人はみんな
僕から 離れていったんだろう

見たくないことも 目についてしまうんだ
見たくなければ目を閉じればいいのに
どうにも 目をそらすことが苦手です

目にあまるような光景が目の前にあると
都合のいいときだけこの目はよく働いて
自分を 敵視したり蔑む人の眼差しに向かって
汚い言葉で やり返すように言い返す

悲しみの中に いるうちに
大切なことを忘れてた
素直じゃないから平謝りだけど
また なんかあったら助けてちょうだい

言葉にしなくていいことも
わざわざ言葉にしたがる僕らは
とても 贅沢な生き物だ
言葉は本来 誰かを傷つけるより
誰かを助けるためにあるべきなのに
どうして僕らは そんなことさえ
忘れてしまうんだろう
あまりにたくさんの憎しみを抱えすぎて 人を思いやる心に気が回らないんだなあ
だから、気づけば大切な人はみんな
僕から 離れていったんだろう

だからまた 離れた大切な人や気持ちを
かき集めているんだろう

また昨日のように心から笑えるように
自分と同じ境遇の誰かを愛せるように。

2016/04/08 (Fri)
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