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詩人:どるとる


桜と同じように ひとまわりしてまた
スタートラインから歩き出すんだよ

サイコロも振ってないのに
双六みたいに振り出しに戻される

笑って泣いて 大体はそんな繰り返しで
大して変わりなんてないはずのになあ

少しずつ大人になるたびにいろんなものが違って見えるんだ 不思議だね

同じ歩幅で 歩いても 追い着いたり追い抜かれたりしながら
また 元の位置に戻る

世界中で誰よりも一番近くで
君のことが 見える場所で
ただ一緒に笑いながら泣きながら

タイミングなんてそんなつまらない
ものに惑わされることなく
過ごせたなら いいなと思うんだよ

電柱に二羽 雀がとまっている
仲良く 寄り添いながら羨ましいくらい

春は とうに過ぎ去って背中も見えない
街はもう 夏の匂いに包まれてる

昨日と変わらない今日を過ごしてる
変わらなきゃいけない理由もない

そろそろ 自分で決めなきゃね 新しい扉は自分が 開くためにあるんだよ

空に飛行機雲 まっすぐに突き抜けてく

物語に雨が 降るのなら傘を持って
君を濡らさないように僕が濡れるよ
それが僕の役目といえばそうかなあ

いくつでも繰り返していくんだろう
なんべんでも 繰り返していくんだろう
言葉と言葉を重ねて伝えていく愛。

2016/04/19 (Tue)
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