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[191644] 手の鳴るほうへ

詩人:どるとる


ペダルを踏む足にぐっと力を込めて
上り坂を 迎えたらそのままかけ上がる

青空に託した思いは夏の暑さを越えてく
汗と一緒に流れるといいなあ

笑って泣いて それだけで 過ぎていく
他愛もない日々を 暮らしている

手と手をつないで作った輪の中においで
君の見てる世界を変えてみせるよ

そのまま鬼さん手の鳴るほうへ
闇が晴れたらいつものように笑うから

目を開いてごらん そこに見える世界が
角度を変えれば違う世界だ

蜜柑の皮を上手に剥けない僕は
いつも君に 剥いてもらったっけなあ

理由なんかきっと要らないんだろう
求めてもない ただ君に笑ってほしくて

右目と左目で見え方が違うように
昨日と今日とじゃまるで違う世界だ

やっとのことでつかまえた君の背中
もう離さないといつものように笑ってた

夕暮れの道に 2つの影法師が揺れる
どんなに走っても明日には追いつかない
だからひたすら僕らは待ちぼうけだ

手と手をつないで作った輪の中においで
君の見てる世界を変えてみせるよ

そのまま鬼さん手の鳴るほうへ
闇が晴れたらいつものように笑うから

笑うから。

2016/05/09 (Mon)
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