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詩人:どるとる


電車の窓から 見える夜の街並み
カクテルカラーに 染まって広がる

新聞読む人 眠る人
待ち合わせしているのか
時間ばかり気にしてる人
たくさんの 人の暮らしを乗せて
15両編成の電車は 次の駅へ向かい走る

街は今 夜の中 深海みたいに
明かりが 闇に浮いて見えるよ

家を目指す僕の足取りは軽やか
ホップステップジャンプのリズムで

水たまり飛び越えて見事なまでに着地
拍手はないけど 気分は最高潮なの

目を閉じても 覚めない夢の中
終わりなんてない 果てしないページ

時計は刻んでく 一人一人の時間を
雨は 降っては降りやむ
陽射しは アスファルトでのたうち回る
やがて夜は 来て 闇に包まれた街
月は街明かりが邪魔くさそうだ

僕は今 この街を泳ぐ魚の気分
プランクトンみたいな空気を食べる

ダンスは下手くそだけどそれでいいの
あながち上手くてもつまらないから

楽しみなことなんてないけど月がきれい
なんていい夜なんだろう

逆さまの こうもりのポーズで眺めた街は
鏡の世界のように反転してる

夜明けまでは まだまだ遠いよ
もうしばらくこの夜を楽しませてね

街は今 夜の中 深海みたいに
明かりが 闇に浮いて見えるよ

家を目指す僕の足取りは軽やか
ホップステップジャンプのリズムで

水たまり飛び越えて見事なまでに着地
拍手はないけど 気分は最高潮なの

世界は今だけは 僕だけのものだ。

2016/05/15 (Sun)
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