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[191930] 相合い傘

詩人:どるとる


こんな僕でも誰かのことを愛することができるかなあ

人に愛されるためにはまずは人を愛することを知ることだと

誰かが言っていたけど 本当かはわからない

君の瞳の中にいる僕は どんなふうに映っているのかな

雨の日、傘を忘れた君を迎えに行った

間抜けな僕は傘を一本しか持っていなかった

だから二人で一本の傘の下 相合い傘をして帰った

そんなふうに 助け合っていけたなら

どこまでも 行ける気がするよ

映画は嫌いなのって君は言ったから その理由をたずねたら

映画ってすぐに終わってしまうでしょう だから嫌いなの

エンドロールが 雨のように流れる画面に涙した

考えすぎだよって笑ったけど 君の気持ちわかるよ

頭ではわかってても体が言うことを利かない

関係を急ぐ 僕は少し慌てていたんだね

雨の日、傘を忘れた君を迎えに行った

間抜けな僕は傘を一本しか持っていなかった

だから二人で一本の傘の下 相合い傘をして帰った

そんなふうに 助け合っていけたなら

どこまでも 行ける気がするよ

雨音さえ 愛をささやいてる

そんな 雨の日なら好きになれる。

2016/06/16 (Thu)
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