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[192589] 夜明け前

詩人:どるとる


早足の夜が明けてしまわないうちに
君と家を抜け出して秘密のあの場所へ

ボロい自転車に乗って 駆け抜けた
今がいつか思い出になるのを知ってる

夜明け前のまだ静かな街はやる気持ちのまま見上げた空に流れる 星を 追いかけた

弱気だった 僕の手が いつの間にか
握りしめていた 君の手がふるえてる

離さないようにギュッと握りしめた
目と目が合うと何故か無性に恥ずかしい

始発電車が走り始めたら
東の空から 放たれるサーチライト

淡く切ない思いのままで笑うから
照れてしまうのをうまく隠せない

時計は待ってはくれないから 時間だけが 先を急ぐように過ぎるんだ

今日何かが終わりまた始まっていく
新しいストーリーならページをめくって

気持ちがはやって明日をもう待ちきれず
眠い目をこすって待っている夜明け

鳥の群れが 横切ってく その翼で 闇を切り裂いて
朝を 引きずり出すよ

弱気だった 僕の手が いつの間にか
握りしめていた 君の手がふるえてる

離さないようにギュッと握りしめた
目と目が合うと何故か無性に恥ずかしい。

2016/09/19 (Mon)
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