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[193127] クリスマスソングが流れる街

詩人:どるとる


傘を空に 突き刺して 涙をひとさじ 世界に まぶしました

悲しみは 言葉にすれば 涙になるから
言葉にはしないで 引き出しにしまう

積み重ねた言葉を
そこに込めた思いを
今 ほどいていく

君が好きだよ そう言葉にした瞬間
僕はやっと素直になれた気がする

未来は思うほど 明るくもない
けれど 期待はできそうだから

もう少しこの 冬の寒さにふるえていよう

首に巻いたマフラーは 君からもらったクリスマスプレゼント

夢の続きを求めて また何度も 眠って
暖炉の そばで 船をこぐ

大好きな あの歌が
僕の 冬を かたどる
輪郭さえぼやけた 幸せ

断られたとたんに嫌いになるなるなら 恋じゃなくていい

舞いながら 落ちる粉雪は風に乗り
手のひらの上で 溶けた

恋は叶えるために するんじゃないよ
叶わない恋もまた 恋だろう

流行りのクリスマスソングが流れる街

幸せな結末を 流行りの歌は歌ってる

クリスマスの街に 白い雪とジングルベル
ああ人はなんのために 人を好きになるんだろう
当たり前な ことに悩んでる ばかだなあ僕は 答えなんてあるはずもないのに

君が好きだよ そう言葉にした瞬間
僕はやっと素直になれた気がする

未来は思うほど 明るくもない
けれど 期待はできそうだから

もう少しこの 冬の寒さにふるえていよう

首に巻いたマフラーは 君からもらったクリスマスプレゼント

君が好きだよ 言葉にした瞬間
終わってしまう恋なら
いつまでも このまま友達でいい。

2016/12/19 (Mon)
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