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[152210] ギターをポロンと鳴らして

詩人:どるとる


たいしてうまくもないのに誇らしそうに吹いてみせる口笛のような僕の日々
見栄っ張りな心丸出しの毎日さ

弾けもしないのに買ったギターをポロンと鳴らした時のあのどうしようもない無意味さが今の僕のダメなところまで奏でた

全てがなんだか ばかばかしい夢みたいで
早いとここんな夢終わりにしたくて
それでも日々は僕を逃さずに 毎日毎日僕をこたえのない問いをきりもなく投げかけてきて悩ませる

たかが六畳とちょっとの部屋に明かりがともって夜が来たなと思ってもほらただ眠るしかないだけのこの切なさに心が燃えてしまう

明日の予報は
風当たりが強いでしょう
そんなのいつものことでしょう
ここはでらために西高東低の気圧配置
どこからか拾った言葉で埋め合わせるさ

だからなのかな
ダメになってゆくのは

涙が今 流れてしまうから
どうか 傘をください
もう 我慢できない

溢れ出す悲しみがそこらじゅうを水浸しにした

目の前のきみの姿さえうまく見えない

なんだかなあ…

間違い探しはまだ終わらないかい?
世間的には僕には間違いありすぎて探しきれないよ
そう 言ってほしいのかい?
なわけないでしょう?
間違いなんか これっぽっちもないよ

獣の血走った目で
荒ぶる輩を前に
牙をむき出しにして
抗う今日の僕は
思いのほか強いのだ

さあ 誰彼かまわず
かかってきなさい
全て 片っ端から
叩きのめしてやるさ

とはいえひとりぼっち
強い強い独り言
僕は声だけでもと張り上げてみた
世の中に逆らう力はまだないけど
いつか…
願いだけ手紙にして風船に結びつけて空にはなった夕暮れ

カラスですらまっすぐ家に帰るというのに
僕はまだ 帰り道の途中
長い長い道草さ
僕にだって僕にだって迷いや悩みのひとつやふたつはある
いやそれ以上

世の中に言ってやりたいぜ。

2010/01/13 (Wed)
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