詩人:灰色
俺はいつもそうだ。
独りが怖かった。それなのに人が煩わしかった。
俺はいつもそうだ。
気取って、格好つけて。自分だけが悲劇の中にいるかのように。
俺はいつもそうだ。
自分を美化し、自身に麗しい自分の幻を重ねて。
俺はいつもそうだ。
独りが怖い。気取りや。すぐに格好つける。
自分に幻影を投じて。
馬鹿みたいだと俺は俺を嘲笑い、肩をすくめ、人を怖がった。
自分から人に近づけずに。強がって。
さらに最悪な自分のはまっていく。
繰り返し。悪循環。
俺は俺が嫌いだ。
2009/02/28 (Sat)